お仕事
写真の閲覧について
2019年12月21日17:42 | コメント 入力
写真の閲覧についてのお話です。
当社に写真撮影依頼をして頂いた場合、写真を閲覧するのに以下の方法があります。
1.印刷された冊子での閲覧
2.インターネット接続されたパソコンでの閲覧
現在ややもすれば、インターネットのみでしか、写真閲覧を提供していない所もありますが、さすがに、全てのお客様に「インターネット接続されたパソコン」環境があるとは限らないですし、パソコンでは色味の確認は困難だと思っています。
但しパソコン経由ですと更に、画像の拡大、世界中からアクセス可能、インターネット注文も可能 となっているので利便性は高いです。
現在お客様から要求の高い項目に、スマホでも画像を閲覧したいという旨が寄せられる事が多くなってきました。
(現在まではインターネット閲覧は、パソコンとタブレット端末で、スマートフォンでは不可となっております。)
スマートフォンで閲覧可能とするという事は、現在小学生でも利用している場合が多く、利便性が高い反面、セキュリティ面で問題となる事も考えられています。
単に画像をコピーされるというセキュリティでなく、興味本位で、画像を学校で他人に見せたりする事ができてしまう事は、運用面でも考えておかなければならず、特にこの問題の方が重要として、スマホでの閲覧は禁止としていました。
現在、スマホでの閲覧要求が非常に多いのも現実なので、スマホ対応での閲覧ツールの開発を実施しました。
以下開発中ツール状況です。
スマホ版でも、演目一覧が表示されます。
演目一覧から、希望する演目を指でタップすると、その演目の画像一覧が表示され、最終的に、拡大・縮小などが行えるようになります。
(以下の画像に関してはセキュリティの関係で、解像度を落としています)
スマホ版でも、簡単なマイアルバム機能(特定の選択操作をした画像のみを集めて閲覧できる機能)も実装するかも知れません。
但しスマホからの注文は当面考えていません。
お教室に配布している注文用紙で申し込む時に、注文する写真画像をスマホ閲覧を参考にして作成して頂くという運用を考えています。
スマホ版のリリースは、2020年中を考えていますので、ご期待下さい(^_^)
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写真の色についてⅡ
2019年11月10日11:35 | コメント 入力
写真引用元
kidsDanceM
既に15年以上撮影で懇意にしている所で写真掲載によく使わせてもらっています。
技術内容
上記TestSample写真は、カメラの色温度を電球色にして撮ったままの画像です。
通常だとこのような画像が多いのでないかと推測します。
この写真が実際の舞台の感じがするという感想もある事は承知しています。
私がこれを見た場合、肌が赤いし、まるでお酒を飲んで酔ったようだし、衣装の白も赤みを帯びています。
本来グレーであるリノリウムも赤系統になっています。
これを以下のように現像して色のかぶりなどを撮ってみます。
こちらの写真が、お客様への納品写真になります。
あまり補正しすぎないのが、ポイントになります。
舞台上の考察課題
舞台上の光の状況を説明する為の図です。
舞台の奥にいる人達AAは、照明があたっている箇所が、下半身のみという場合が多いです。
特に発表会では、こういう位置で踊ってしまっている事もよく見かけますが、これでは、観客にもよく見えません。
また照明によっては、踊っている人のチュチュが上からの照明によって、その影が白タイツに影響を与え、まるでそれが、観客にはスパッツのように見える場合も過去にありました。
本来はこれらは、ゲネプロ時に確認を行い、照明や立ち位置の変更をすべきものです。
基本は、舞台中央で照明が十分にあたる C の箇所で踊るべきです。
こういうAAの場所の写真は、光が十分でない事や、その為に色も赤みを帯びた物になりやすいですが、それらは現像作業によって、ある程度は修正可能です。
しかし問題点は、光のコントラスト(光の強弱)が少なく、見栄えが悪い物にならざるを得ません。
また、人肌色は、照明が来ていて初めて、その生き生きさが出てくるものです。
よくソロバリエーションに多いのは、舞台脇後方から B のような所から始まる場合があります。
これらも、踊りを見せるような所ではない場合は多いです。
本来であれば、舞台上で光りのある所まで移動してから、踊り出しをすべきものだと思えます。
もちろん振り付けの効果として、意識的にBから始まるという事もあります。
特に全幕物で、例えば舞台上で、メインの方が中央で踊って、それ以外の人達が、両脇に別れているパターンも多いですが、そういう振り付けをされる場合には、舞台照明効果まで意識した振り付けをされる必要があります。
プロの舞台公演の照明では、そのあたりがよくコントロールされている場合は多いですが、発表会になるとそのあたりが、あいまいだったりする事も多いです。
写真撮影では、これらを踏まえて、暗い箇所を撮影する時と、明るい箇所を撮影する時で、ある程度の露出変更作業は必要ですが、更に現像作業で、露出だけでは制御できない、色のコントロールまで実施して行く必要が発生します。
写真撮影時に、照明のあたっている所暗い所を判断して、動的に色温度や色合いを変更して行く事は、まず不可能ですので。
舞台写真の色について
2019年11月10日11:34 | コメント 入力
[演目]
KidsDanceM創作バレエから。
[技術的課題]
これは創作群舞の最後のシーンで、写真撮影からすれば、単に撮ればそれで済むような物ですが、撮っただけの画像では、上記写真は得られません。
センター中央でリフトアップれされ照明があたった女性と、舞台脇の人達及び、左上の月、それらの輝度差はかなり大きい事が原因です。
センター中央の女性は、白飛び気味の箇所に露出を合わせると、月や、舞台脇の人達の露出が落ちてしまいます。
これらを適切に写真にする為には、写真撮影後、現像作業が必須となります。
まずは、白飛びさせない範囲で最高輝度である女性をの輝度を落とします。
その中で、暗部箇所である舞台背景及び舞台脇の人達がある程度確認できるレベルまで、輝度を上げます。
もちろんこれら輝度の変更作業と共に、全体の色味が、この演目に合うように濃紺の背景を中心に、センターリフトされた女性の肌色も注視しながら、色温度、色合い、コントラスト、彩度をコントロールします。
言葉にすれば、色々と調整するように思われますが、実際の作業では、色は全ての項目が相互に作用しているので、それらパラメータを経験によって、一括コントロールして行きます。
私の所で撮影する写真に関しては、数千枚の写真でも、1枚1枚この色のコントロール作業を実施しています。
数千枚の現像作業は一般的には大変と思われますが、既に、過去何十万枚の写真の現像作業を行ってきたかわかりませんが、写真を一瞬見たでけで、現像方向を決定して品質良く効率的に作業するのは、経験が必要と思えます。