2012年06月
コッペリア
2012年6月28日08:03 | コメント 入力
[演目]
コッペリア。
美しい人形のコッペリアと恋人同士であるスワニルダとフランツそれに、人形使いのコッペリウスが織りなすコミカルな演目です。
コッペリアではなんと言ってもスワニルダのコミカルな表情・マイムがこの演目の見所になります。
ダンサーの踊りだけで観客にあたかも言葉が聞こえてくるような分かりやすい演技が特に求められると思います。
(一緒に撮影していた女性アシスタントは演技を見て一部笑って楽しんで撮影していたようです)
発表会では多くの生徒さんがいらっしゃる所では、個人の踊りが少なく、全員を適切に出演させる為に、振り付けに関しては、大幅に作り直されている場合が多いようです。
チャルダッシュ(ハンガリーの民族舞踊)の箇所は大勢が力強く踊られる箇所で、この部分は全員で踊られる場合や、この部分だけを取り出して発表会のグランドフィナーレに使われる事もあります。
[ダンサー]
KIDS DANCE Mバレエスタジオ所属佐藤優美さん(別記事[2012.6.24] ジゼル参照)
[写真的考察]
D3S + 200-400mmF4
お手本のようなグランジュッテですね。
通常後ろ足側を最後に蹴る事及び前足側が曲がる事はないのですが、後ろ足側はダンサー自身には見えない為、より意識して後ろ足側を意識している場合は多いと思います。
写真的にはこういうパは、バレエのアンシェヌマンとしては通常の部類であるのと同じく、簡単な部類になります。
よくこういう写真を人が見た場合、カメラマンの腕前を評価されがちですが、タイミングは一点になりますので、ごく普通の写真なんです。ダンサーが優秀であればなおさら簡単になってしまいます。
照明としてもダンサー中心であり光がまわった状況であるので、写真の色としては見た通りかなり良い色出し(衣装の色、肌の色)ができるようになります。
注意
写真に関してはメインダンサー以外の箇所は画像処理で少しぼかしています。
カテゴリ:ダンサー
ジゼル
2012年6月24日23:25 | コメント 入力
[演目]
ジゼル。
ロマンチックバレエの代表作。
もう何も説明が要りませんね。
技術がなくして踊れませんが、技術だけでなく主演のジゼルとアルブレヒトの感情が表現されてこその演目です。
[ダンサー]
KIDS DANCE Mバレエスタジオ所属の佐藤優美さん。
写真を撮影した時は、若干17歳だったでしょうか。
2012年春より高校卒業後谷桃子バレエ団の一員として活躍されると聞きました。
色々なバレエコンクールの決戦に入賞している実力派です。
17歳という年齢で17歳の役どころ(本当の意味ではとても17歳の役どころではないと思いますが)の感情表現が難しいこの演目を、りっぱにこなされていたと思います。
写真は発表会で2幕のみを取り出して演じられたものでしたが、出演者が写真のダンサー含めてほとんどか高校生以下で構成されたものですが、本当にこんな若い子供達が、一生懸命にジゼルの演目を理解しようとしている事がわかり、びっくりしました。
[写真的考察]
撮影カメラ D3S + 200-400mmF4
写真はジゼル2幕のアダージョから一番音が強く、感情表現豊かな箇所でもあります。
ジゼル2幕と言えば、青のシーンがイメージ的にあります。
発表会での写真は、舞台を目で見たままの記憶色での再現は演技としては良いのかも知れませんが、発表会ではある程度演技者の肌色も生かしつつ、舞台の照明を考慮するという観点が強いと考えています。
なので、肌色と青色のせめぎあいの微妙な観点での、色再現作業が必要になります。
舞台カメラマンとしての非常に重要な資質が必要な所です。
公演の舞台では、個人よりも舞台が伝えるイメージが中心となりますので、同じ演目・同じ照明でも、最終的な画像の色を変えるのが、普通だと考えています。
ジゼルだから青というイメージは、原作に近いとされているメアリ・スピーキング版のジゼル(2012年バレエ協会主催で行われた)では、青ではなく、白黒の世界で描かれています。
[エピソード]
ゲネプロ終了後、彼女の楽屋に伺った所ゲネプロでの自分の踊りに納得が行かず、涙を流していたのが印象的でした。
注意
本当の色はIEではわからないのでブラウザーはSafariで見て頂く事を推薦します。
カテゴリ:ダンサー
双眼鏡 舞台鑑賞
2012年6月18日07:11 | コメント 入力
CANONの 8×25IS という双眼鏡です。
倍率8倍の手ブレ補正付き仕様です。
市販実質価格は 2万5千円くらいです。
舞台撮影では50万円以上するレンズで撮影していますが、この双眼鏡はとてもびっくりしました。
両目で見る舞台上というのは、片目で見るカメラとは全く違った画像が見られます。
例えば「胡桃割り人形」の演目では、しばしば群舞で雪のシーンが踊られます。
雪を模した紙吹雪が舞う中をダンサー達が踊ります。
双眼鏡でこのシーンを見ると、その雪とダンサーとの間の距離間までわかりますし、ダンサー達が舞台上で感じている照明の明るさなども感じられます。
2階席からでもダンサーの表情をしっかり確認できますし、手ブレ補正付きなので、長時間双眼鏡を覗いていても疲れません。
仕事から離れて舞台鑑賞する時には必ずこの双眼鏡を持参しています。
演技者の表情まで確認できればより舞台が楽しめます。
倍率的には8倍ですが、この倍率が一番適切だと思います。
小さなオペラグラスとは全く違います。
私はCANONの回し者ではありませんが(^_^;)
この双眼鏡の画像だけは誰にでも見て欲しいものです。
舞台鑑賞にはイチオシのアイテムです。
追記
「胡桃割り人形」の雪のシーンと言えば、各バレエ団の群舞としての実力の見せ所で、とても美しいシーンがよく見られます。
でもあの「テレプシコーラ」の千花ちゃんのグラン・ジュッテをいつも思い出してしまい、ジャンプシーンがあると少しハラハラしてしまうのは私だけでしょうか。
バレエ発表会で子供達を撮影するのが多いので、子供達の心を理解する上でも多くのバレエ漫画(趣味も兼ねて…)を読んでいたりします(^o^)
聖真澄 リリアナ…
カテゴリ:機材