ドン・キホーテ
2012年7月1日03:33 | コメント 入力
[演目]
ドン・キホーテ。
説明も不要なくらい有名演目の一つ。
この演目にはドン・キホーテは出演していないのですが…
騎士道物語を読んだアロソン・キハーノが自分を歴史上の騎士ドン・キホーテになったつもりでの、喜劇のような物語になっています。
これもその騎士道物語に出て来るドルネシア姫を現実世界で探した結果、ある村で、主役のキトリをドルネシア姫とまちがったドタバタ演目になっています。
特に演目の最後に踊られる キトリとバジルのパ・ド・ドゥは、テクニック満載である事から、コンクールでは男女ともに踊られています。
[ダンサ]
KIDS DANCE M所属 宇土恵さん。
各種バレエコンクールファイナリスト・各種賞を得ている実力者です。
基本に忠実で的確な踊りをする素敵な方です。
[写真的考察1]
D3S + 200-400mmF4
写真のシーンは女性バリエーションの出だしの箇所です。
写真のようにスパッとポーズを決めてもらうと、やはりカメラマンもそれ以降の踊りに期待感が出るものです。
コンクールでこの演目を踊る時には、この最初のポーズでほぼ全ての技量を見切られていると思います。
ここをミスすると、後のパは、その取り戻しの為から始まるので、得点はあまり期待できない事になります。
写真撮影ではどんな方でも撮影できる内容なので、逆にミスをしない事やトラブルが発生しない事をかんがえてしまいます。
パ・ド・ドゥでは、男女アダージョ、男性バリエーション、女性バリエーション、男女コーダという流れになっていますが、私の場合は基本的には、バリエーション部分はカメラを縦で撮影し、男女部分は横で撮影しています。
そうすると、各パートに移る真の間に、カメラを縦・横位置を切り替える事なりますが、結構この時に、カメラの水平位置をきちんととるのに神経を使っています。
[写真的考察2]
この写真は、女性バリエーション後半部分で上手奥から扇子を手に、小粋なポーズでリズムを取りながら出て来る場面です。
こういう写真は、極端な言い方ですが、私などはダンサーを見てシャッターをきっていません。
ダンサーをカメラのフレーミングに入れて、音に合わせてシャッターをきっています。
もちろんこういう撮り方が出来るのもダンサーがしっかり音に反応した踊りになっていなければなりません。
発表会ではダンサーの技量の幅は非常に大きいですので、ダンサーの技量に応じて撮り方を変えるのがバレエカメラマンならではの特徴とも言えます。
写真のセレクション段階で、やはり足の伸びた瞬間の物をセレクションする事になります。
[付録]
男性バリエーションでは、出だしのデリエール・ダブルバッチュは見所ですね。
この箇所は熊川哲也さんが、ローザンヌ国際コンクールで金賞を獲った時の映像がすごく刺激的でした。
昴さんが刑務所で初めて踊ったのもドンキでしたが、そちらも刺激的な内容でしたネ(^_^)
コッペリア
2012年6月28日08:03 | コメント 入力
[演目]
コッペリア。
美しい人形のコッペリアと恋人同士であるスワニルダとフランツそれに、人形使いのコッペリウスが織りなすコミカルな演目です。
コッペリアではなんと言ってもスワニルダのコミカルな表情・マイムがこの演目の見所になります。
ダンサーの踊りだけで観客にあたかも言葉が聞こえてくるような分かりやすい演技が特に求められると思います。
(一緒に撮影していた女性アシスタントは演技を見て一部笑って楽しんで撮影していたようです)
発表会では多くの生徒さんがいらっしゃる所では、個人の踊りが少なく、全員を適切に出演させる為に、振り付けに関しては、大幅に作り直されている場合が多いようです。
チャルダッシュ(ハンガリーの民族舞踊)の箇所は大勢が力強く踊られる箇所で、この部分は全員で踊られる場合や、この部分だけを取り出して発表会のグランドフィナーレに使われる事もあります。
[ダンサー]
KIDS DANCE Mバレエスタジオ所属佐藤優美さん(別記事[2012.6.24] ジゼル参照)
[写真的考察]
D3S + 200-400mmF4
お手本のようなグランジュッテですね。
通常後ろ足側を最後に蹴る事及び前足側が曲がる事はないのですが、後ろ足側はダンサー自身には見えない為、より意識して後ろ足側を意識している場合は多いと思います。
写真的にはこういうパは、バレエのアンシェヌマンとしては通常の部類であるのと同じく、簡単な部類になります。
よくこういう写真を人が見た場合、カメラマンの腕前を評価されがちですが、タイミングは一点になりますので、ごく普通の写真なんです。ダンサーが優秀であればなおさら簡単になってしまいます。
照明としてもダンサー中心であり光がまわった状況であるので、写真の色としては見た通りかなり良い色出し(衣装の色、肌の色)ができるようになります。
注意
写真に関してはメインダンサー以外の箇所は画像処理で少しぼかしています。
カテゴリ:ダンサー
ジゼル
2012年6月24日23:25 | コメント 入力
[演目]
ジゼル。
ロマンチックバレエの代表作。
もう何も説明が要りませんね。
技術がなくして踊れませんが、技術だけでなく主演のジゼルとアルブレヒトの感情が表現されてこその演目です。
[ダンサー]
KIDS DANCE Mバレエスタジオ所属の佐藤優美さん。
写真を撮影した時は、若干17歳だったでしょうか。
2012年春より高校卒業後谷桃子バレエ団の一員として活躍されると聞きました。
色々なバレエコンクールの決戦に入賞している実力派です。
17歳という年齢で17歳の役どころ(本当の意味ではとても17歳の役どころではないと思いますが)の感情表現が難しいこの演目を、りっぱにこなされていたと思います。
写真は発表会で2幕のみを取り出して演じられたものでしたが、出演者が写真のダンサー含めてほとんどか高校生以下で構成されたものですが、本当にこんな若い子供達が、一生懸命にジゼルの演目を理解しようとしている事がわかり、びっくりしました。
[写真的考察]
撮影カメラ D3S + 200-400mmF4
写真はジゼル2幕のアダージョから一番音が強く、感情表現豊かな箇所でもあります。
ジゼル2幕と言えば、青のシーンがイメージ的にあります。
発表会での写真は、舞台を目で見たままの記憶色での再現は演技としては良いのかも知れませんが、発表会ではある程度演技者の肌色も生かしつつ、舞台の照明を考慮するという観点が強いと考えています。
なので、肌色と青色のせめぎあいの微妙な観点での、色再現作業が必要になります。
舞台カメラマンとしての非常に重要な資質が必要な所です。
公演の舞台では、個人よりも舞台が伝えるイメージが中心となりますので、同じ演目・同じ照明でも、最終的な画像の色を変えるのが、普通だと考えています。
ジゼルだから青というイメージは、原作に近いとされているメアリ・スピーキング版のジゼル(2012年バレエ協会主催で行われた)では、青ではなく、白黒の世界で描かれています。
[エピソード]
ゲネプロ終了後、彼女の楽屋に伺った所ゲネプロでの自分の踊りに納得が行かず、涙を流していたのが印象的でした。
注意
本当の色はIEではわからないのでブラウザーはSafariで見て頂く事を推薦します。
カテゴリ:ダンサー