Fujifilm X-T1 の過去レビュー記録
X-T1はリリース当時良いカメラと思っていたのですが、特に背面のボタン関係が薄くて、物理的な操作がとてもやりずらかく、かつそのリリース当時には、最短撮影距離が長いものばかり、結局は過去に手放しました。
以下過去の記録を再度まとめてみました。
2014年2月22日
高校生の時にOM-1を歯医者の友達から2ヶ月間借りた時からOM-1が好きになった。
元々手の小さい私にとっては、小さいカメラの方がしつくり来るのだが、最近カメラは、デカくてプロフェッショナルタイプのカメラか、小さくて華奢なカメラの分極されたものしかなく、なかなかにこれわっ というものが無かった。
今回入院成金(!?)に少しなったので、自分の病気と闘った事と自分の誕生日プレゼントの為に、X-T1を購入した。
以前持っていた GF-5とマイクロフォーサーズレンズ2本を下取りに出して、なんちゃらかんちゃらついて、下取り価格2万7千円。
X-T1(レンズ付き)が、170800円だったので、143800円で購入してきた。
メモカメラとしては高めだけど、日常・趣味カメラとしては、まぁ そんなもんでしょ。
競合したカメラとしては、オリンパスのE-M1 これもなかなかに良いと思う。
操作性全般を含めた場合、E-M1の方が良いかも… という思いもあったが、やはり、カメラバランス、機械式ダイヤルのテイストには勝てず、X-T1にしました。
仕事では使わないので(???)、JPEG専用カメラとして場合Fujiの色使いにとても興味があったのも大きな理由。
X-T1の操作性は、まだ道なかば、80%くらいかと思うが、まぁ現状はこれしかないのだから仕方ない。
定食屋さんの朝食。
AWBとしては、白を白として見せる方向だと思う。
野菜部分の緑及ドレッシングの立体感。
色の組み立てはさすがと思う。
APS-Cセンサーサイズで被写界深度はもう少し深いと思っていたが、それほどでもないなぁ。
標準レンズでも、もう少しマクロとして寄りたい。
夜の飲み屋。
これは、色温度が適切ではないと思う。
AWBで補正が効き過ぎのように思う。
昼間AWBで撮る分には良いのかも知れないが、夜は、雰囲気重視の場合が多いので、AWBは外して明示的な色温度が設定が必要だと思う。
ISO1600であるが、この程度の大きさならびくともしない。
夜の風景でも、水銀灯元であれば、AWBでもまぁ~まぁ~か。
しかし、D4でもなく、たかがこの程度のカメラで夜スナップができるのは、良いことだと思う。
X-T1の一つの大きな売りが、ファインダーのでかさ。
E-M1もでかいがX-T1と比較すると、E-M1はファインダーという箱をのぞいているという感じがするが、X-T1のファインダーは、それを越えている。特に筐体が小さいだけに、ファインダーの大きさは、更に大きく感じる。
標準では電子水準器が動作しているが、被写体に集中する為に、私の場合は電子水準器表示はOFFにした。
ランプ部分や、照明ありの看板部分の露出が上がりすぎ。
恐らく日中撮影を想定してダイナミックレンジが高いのだろうが、こういう写真だとハイライトをもう少し抑えたい。
それに対しても、どうもセッティングパラメータで処理できそうだ。
という事を考えると、このカメラは結構、自動で撮影するよりは、ある程度カメラをいじってやらないと、適切な写真がとれにくいのではないかと推測する。
フィルムシュミレーションができるので、元々、そういう性格のカメラかも知れない。
これはスーパ内の蛍光灯配下での撮影。
AWBが間違っている。
蛍光灯に対しては、3種類のホワイトバランスを選択できるので、それを変更して撮影すれば良かったかも。
という事は、やはり、AWBはそれほど強力でなく撮影者が明示的に変更してやる必要があると推測する。
カメラ全体の重量バランスは良い。
もう一度天気の良い日に持ち出して調べたいと思う。
2月24日
ISO200 1/25 F4
露出計で計測した値をマニュアルで設定した内容です。
但しシャッタースピードは、直接にはこの値で設定できない(1段毎の設定)ので、1/30に設定して露出補正で、-1/3にしてあります。
暗部の階調がわからないので、PhotShop上で持ち上げてみました。
データとしての階調は問題なく保存されているようです。
しかし 文字部分がシャープですね。
レーザープリンターで印刷したかのうようなシャープさです。
今度は同一EV値で ISO1600で撮影してあります。
中央等倍画像です。
APS-CでISO1600の画像です。USMも何もかけていません。カメラ撮って画像です。
充分だと思います。
同じく暗部側をPhotoShopで持ち上げてみました。
さすがに ノイズ元が見て取れますが、通常であれば問題ないと思えます。
しかし、文字部分が やたらとシャープです。
X-T1はAPS-Cサイズなので、CANONやNIKONのその手のサイズカメラと比較できるカメラであって当然なのですが、この画像品質は、フルサイズと競合できるものと思えます。
また、ローパスレスがかなり効果的に生きていると思います。
2月25日
どうもX-T1は、カメラを知らない人が手にするカメラではないように思う。
カメラ機能の事を知った人達が、撮影する時に色々とパラメータを変更しなければ、良い写真は得られないと思う。
基本的に、オート露出に関しては、あまり勧められないと思う。
適切に露出補正しなければ、なかなかにイメージ通りには行かない面が大きいと思う。
これは、露出補正ダイヤルが大きく、一番手にかかる位置にもあるので、それを多用しなさい というメッセージがこめられているのかも知れない。
標準レンズではちょっと物足りない。
もっと引きたいんだけど…
AWBはあてにならない というかこのクラスのカメラだと、明示的にホワイトバランスをその都度設定した方が良いと思う。
ここでは、太陽光モードに設定した。朝の青味が出るようになった。
花の色はうつりにけりないたずらに…
Fujiで撮影する限り、寄りの花色はカメラまかせで良いと思う。
マクロで花を撮影する皆さんは、ばんばんカメラまかせで撮影すれば、綺麗な写真が撮れると思う。
ここからVelviaモードで撮影。
もう少し陰影が欲しい所ですが、いったいこれは何?
どうも昔の昔の工場跡を駐車場代わりに使っているようです。
りっぱな骨組みですね~。
朝日に照らされているので明るいのですが、-1/3してもこの程度なので、やはり極端な光状況では積極的な露出補正が必要だと思います。
どうもX-T1は、このカメラの特質を見抜いて積極的に各パラメータをいじってやる必要のあるカメラだと思います。
風景なども平均測光的な物は当たる率が高いと思いますが、都会のビルやコントラストや極端な所では、なかなかにオートでは難しいように思えます。
暗い部分のホワイトバランスコントロールは必須です。
キット標準のレンズは自分的には、広角側が少し足りないし、寄りもあまり寄れません。
2014年2月26日
荒川の土手の上。
朝焼けを撮ろうと思ったが、遅すぎて撮れなかったが…
太陽中心で露出を決めて撮ってみた。
太陽を入れて撮った写真の実際の反対側の風景は、こんな感じ。
撮りようによっては、全く別物の写真になってしまう。
荒川の土手の上はウォーキングの定常コース。
Velviaモード F8。
ファインダーでなく、背面液晶ディスプレイを傾けて(チルトさせる事ができる)撮ってみた。
意外にも 背面液晶ディスプレイ が見やすい。
上記風景の 真ん中あたりと、手前の等倍切り出しデータ。
まぁ いいんじゃないかと…
2014年2月27日
今朝は昨日より30分早く歩き始めて、朝焼けを撮る予定だったが、あいにく、曇りで撮れず。
また、ウォーキング速度も上がった為に、荒川の土手(ちょうど折り返し地点)に上がった時には、まだまだ、真っ暗。
X-T1は、このような情景をオートで撮影すると、露出がすごく上がってしまって、全くイメージ通りにはならない。
ここでのポイントは、対岸のビルの照明と、手前の荒川河川敷を低照度・低コントラストで見せる事。
露出補正で -1.7段したのが上記写真。
この写真は、ほぼイメージ通りの写真というか、現実に近い写真となった。
カメラのOVF(背面液晶)で確認しながら撮ったが、手前の河川敷の箇所は、もう少し露出が欲しいかも。
こういう所は、露出をずらしながら撮影するか、RAW撮影の方が良いと思う。
もちろん 手持ちです。
X-T1はレンズ込みで、1Kgを割り、そのコンパクト性もランニング用の大きめのウェストポーチに入るのでウォーキングのお供にぴったりだと思う。
総じて、写真を撮るぞーっと意気込む時や、撮影対象が明確な場合には、通常の一眼レフカメラの方が良いと思います。
が、被写体というのは、いつどこに ころがっているかわかりません。
常に D4 + 24-120 などのレンズを持ち歩いてる人は、まずいないでしょ。
カメラこだわりの人が、いつもカバンの中に入れておいて、気楽に写真を撮りたい時に、一眼レフ並のパフォーマンスを発揮できるカメラ というのが、このカメラの位置付けのような気がします。
2014年3月1日
X-T1にニコンのレンズをくっつける為のレンズアダプターを購入してきました。
こんな物 購入するのは生まれて初めてだったので、ヨドバシで、見せてもらって、ちゃんと動作するなら購入するよ~っと言って、カウンターで実際に、X-T1 + アダプター + 24-120F4 を付けてテストしたら、とりあえず撮影できたので、購入してきました。
X-T1 + アダプター + 24-120F4 をくっつけた所です。
姿的には、なんかかっちょい感じもしますが、かなりトップヘビーになって、とても撮影しにくいです。
風景や物撮りを三脚にくっつけて撮るには、良いのかも知れません。
上記構成でとりあえず撮ってみたものです。
おっ APS-Cなので、被写界深度がかせげてますよね~。ISO800です。
こういうのは、良い感じで撮れるんですね~。
絞りは変更できるのですが、絞り値がいったい幾らになっているのかわかりませんが、まぁ、EVF/OVFがあるので、特に問題ないかと…
もっと寄って撮ってみました。
結構良い感じで撮れるようです。
X-T1 + アダプター + 24-120F4 だと 35mm換算の画角が 36mm~180mm/F4 となるので、三脚+ライブビューでマクロ撮影なら、充分以上の撮影ができると思いました。
特にフルサイズではできない、被写界深度を稼いだ撮影ができる事は、フルサイズにはないメリットです。
三脚使用なら、ニコンの14-24mm/F2.8 レンズも おもしろい使い方ができるかも知れませんね。
2014年3月4日
こういうのは、なんと言ってもベルビアモードで撮影です。
標準キットレンズなので、あまり近寄れない~。
2014年3月8日
マグロステーキ。
非常によく写るカメラとレンズ。
これは少し惚れ込むようなシステムだと思う。
D4S と X-T1。
D4Sはデカイですよね~。
こんなデカイカメラを日常生活の中に持ち出して、写真を撮るというのも…
約4ヶ月ぶりに肉を食べてみた。
たまには身体に悪い(?)物も食べなくてわネ。(というか、鉄分の摂取ですな)
あまり寄れないレンズなので少しトリミングのみ実施しています。
しかし良く写るレンズです。
仕事ではズームレンズばかりを使わざるを得ないので、仕事以外では単焦点に特化してみようと思っています。
後10cm否後5cm寄る事ができればいいのに と思ってしまいますが、画像そのものはフルサイズカメラに比較しても一級品だと思います。
2014年3月10日
F1.4での絞り被写界深度。浅い。
1/2くらいトリミングしてあります。
最大絞りF16まで絞れば、被写界深度はかなり深い。
これは結構使えるのでわ?
XF23F1.4R(35mm画角サイズ35mm)のレンズ部分です。
前よりピントリング、絞りリングになります。
絞りリングは、Aの箇所に合わせると、絞りは自動絞りになります。
ピントリングを手前に引くと、以下のように手動ピントリングになり、距離情報が出てきます。
これはよく考えられていますね。
これは一体何の家?
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総論
X-T1 はホワイトバランスや露出補正を結構頻繁しないとダメなようです。
これは、まぁ、どんなカメラでもそうです。
1番許せないのは、その当時(2014年クラス)単焦点レンズにおいて、20cmクラスには寄れないという事です。
また、物理的な操作性が最悪です。
背面の 各種ボタン関係が薄すぎ。
その後 グラファイトバージョンが出て、その辺りは修正されましたが。
そんな事、普通に誰が使ってもわかる事なので、Fujiもユーザ立場から評価されていないとしか思えません。
但しFujiがNo1たらしめる 色 に関しては、これはどのカメラも追いつけません。
また画像品質に関しても、一目見て、フルサイズ機の画像と比較しても、一級品というのは、とても素晴らしいです。
X-T2では、カメラとしの基本性能が上がっている事、単焦点レンズも品揃えが出来ている事から、私の趣味領域としては、とてもそそられるシステムになつていると思います。
願わくば、ボディ内手ぶれ補正があれば、完璧だと思うのですが…
2016年11月23日