i1 Publish Pro 2 ファーストレビュー
新しいセンサー i1Pro2 で手動測色しました。
自動測色機であるi1ioは現在X-riteにて、i1io2にアップグレード中です。
手動測色は今まで、まずやった事がなかったんですが、機構的にはうまくできています。
今回のi1Pro2センサーには、この測色プレート上での動作(プレート上のギザギサ)を検出する為のセンサーが別にある模様です。
本来は、ダブルスキャンと言って、一つの行を2回スキャン(2回なぞる事)して手動ミスを防ぐのが安定したスキャンができるようなのですが、今回はテストなのでシングルスキャンをしてみました。
センサを紙の上を滑らすのですが、結構、センサの突起部分とチャートを印刷した紙との摩擦が大きくある時があり、スムースな動作とは言いがたい場合があります。
また、測色後、各パッチに対して測色前と測色後のパッチ状態が表示されますが、明らかに測色ミスをしている所もありました。
それでも一応測色そのもの自体はエラーには成っていませんでした。
という事は、シングルスキャンでは問題がある事がわかりました。
一応スキャン結果を見て、ダメな行は、その行のみ再スキャンはできるようになっています。
しかしパッチ数が増やした物では、手動スキャンと目視検査では、問題があるのではないかと思ってしまいました。
今後CMYKプロファイルを作成する場合には、機器キャリブレーション用のリニアイゼーション作業 独自チャートの作成 プロファイル作成 という過程になりますが、手動測色には、ちょっと限界がありそうです。
通常 プロファイル運用と言った場合、以下の流れを通ります。
入力データ → 絶対色空間(Lab) → 出力データ
RGBデータの場合には、入力/3次元 絶対色空間/3次元 出力/3次元 となり問題はないのですが、CMYKの場合には、入力/4次元 絶対色空間/3次元 出力/4次元 となり、Kが正確には伝達されずらいのです。
これに関しては、入力データ → 出力データ の変換があれば最適となります。
これは汎用的なプロファイルでなく、デバイスリンクプロファイルと呼ばれているもので実施できます。
オフセット印刷や、レーザープリンタなどは、CMYK基準ですので、1番良いのは、デバイスリンクプロファイルです。
今回からは、C911dn運用では最終的には、デバイスリンクプロファイル運用を行う予定です。
TAGS: カラーマネージメント | 2017年3月11日