写真のお仕事 PhotoShopは外部コントールする物

BALEET[バレエ] PHOTOGRAPH[写真]

写真の仕事には大きく分けて2種類。
一つは、クライアントから撮影の仕事をもらって、写真データを納品する場合。
一般的にカメラマンが仕事ですと言う場合はこちらの場合が多いと思います。
もう一つは、写真館を代表として、エンドユーザから写真撮影の依頼を受けて、写真印刷物を納品する場合。

写真を撮影するという事は、どちらも一緒だが、エンドユーザ対応する場合、写真撮影以外に、最終写真に至る作業が大幅に増えてきます。

バレエの発表会のカメラマンも2種類いまして、撮影業者に出向いて写真撮影だけを支援する形のもの。
もう一つは、写真撮影もすれば、それ以外のエンドユーザ作業をやる形のもの。

バレエの発表会の多くは、お客さんに写真のインデックスを渡して、お客さんに実際の写真を選択して購入してもらうという行程があります。

写真を現像するという作業は、カメラマンの仕事でカメラマンとしてのノウハウが生かされる所ではありますが、写真のインデックスを作成して、お客さんからの受注を受けて、写真を印刷するという所は、カメラマンとしての知識はほとんど必要ではありません。

しかし、自分でバレエ発表会の仕事をする為には、どこでもこのカメラマンに直接関わらない作業が大半を占める場合の方が多い。

選択見本を作成するって事は、一般的には、画像処理ツールで用意されているものを利用すれば 直ぐできるじゃない…
と思われがちだが、もうその時点でエンザユーザ作業を考えたものではあります。

例えば、舞台が2部構成で出来ていて、その演目がそれぞれ15あったとします。
さてインデックスは、どのように作りますか?

まずは全ての写真に一連番号を振って…
インデックスを作成すれば… 間違いです。

インデックスと言っても 小さな画像で良いもの(主に個人の写真)から、大きく印刷しなければならない物(集合写真のような物)まで色々とあります。

大きさ毎に分けて印刷しなければならない事は、普通にわかります。

それじゃ~ 大きさ毎に分けて、それをそれぞれ印刷すれば良い…
それも間違いですよね。

そんな事したら、お客さんが写真を見る場合、自分が必要な写真がどの辺りにあるのかがわかりずらくなります。
その為、目次のような情報が必要です。

普通書籍に目次があれば、その目次の単位で、改頁がされているのは普通の事です。

という事は、写真のインデックスだって、各演目毎に改頁をしなければならない事になります。

さて、この改頁作業、普通は、演目毎にフォルダーを用意して、それ毎をインデックスファイルを作成して、印刷して…
という事になります。

この時点で、例えば2幕構成、それぞれに15演目であれば、
2幕×15演目 = 30フォルダー
更に 大きさ毎にも必要ですから、最低3つの大きさを作成すれば、

30フォルダー×3 = 90フォルダー

の管理をして、印刷して、それ毎にファイルを仕分けして…
なんて事が発生してしまいます。
こんな作業を毎回・毎回やっている所があるかと言えば、実はほとんどの所でやつていません。なぜなら、ここで考察したように作業事態は簡単なのですが、大変な作業になってしまうからです。

また写真番号を写真内に印刷という事も、考慮が必要です。
一つの色だけで印刷する背景の色と重なる事がかんがえられます。
その為に、その写真番号もPhotoShopでスタイル適用でドロップシャドーを適用したりもします。別段ドロップシャドウでなくても色々と適用もできますが。
写真番号は通常は白ですが、ここでは綠表示して、写真データとして購入可能である事も示しています。
写真データ販売は、色々な考慮が必要ですので、私の所では、個人のみが写っている写真のみデータ販売を行っています。

また印刷物に関しては、あまりにも高画質で印刷してしまうと、それがそのまま、最終写真にもなり得る事も考えられるので、そこには「サンプル」である事を示す透かし画像を入れたり印刷もしなければなりません。

はてさて、10枚くらいの写真ならどうって事ない作業ですが、それが数千枚になった時点で、作業は膨大になります。

私は今の仕事をやるにあたって、この膨大な作業を自動化する事を前提とした為に、上記のような事は、ほぼ自動的に出来てしまいます。
フォルダーさえ自分で作成しませんし、各写真の番号に、写真番号.jpg などというようなファイル名を印刷する素人みたいな事はしません。
客に不必要な情報を印刷して見せるなんて恥ずかしいというのが、私の感覚です。

上記写真では、今回、写真インデックスに透かし文字の適用範囲を拡張するように検討している所です。

PhotoShopを使って手作業のできる所は、外部からプログラムを通して、多くの事が操作可能です。
写真を選択して、透かしレイヤーを重ねて、写真番号をを組み込んで、選択見本を作成するなんて事を自動化してしまっています。

恐らくバレエ発表会の写真の選択見本作成に限っても、恐らくこの業界トップだと自負しています。
更に、この印刷見本とほぼ同じような感じで、WEB用の選択見本もユーザアプリケーションとして用意しています。

選択見本だけを取り出しても色々な考慮が必要です。
もっと大変なのは、受注してから納品するまでです。

ここで言いたいのは、単なるカメラマンという作業でなく、数千枚処理をする写真館のような所では、是非、写真作業を自動化する為に、PhotoShopを外部コントロールする方法を勉強した方が良いと言う事です。
今はできなくても、簡単な所から少しずつ適用範囲を増やして行けば、数年も経てば、やりたい事は大概できるようになると思います。