バレエ アームス

BALEET[バレエ]

私の元々の運動資質は、とても低い。
小学生の時など、4学年になるまでは、走ればほぼどん尻に近かった。
その時にはダンスなど無縁の人生になると判断せざる得なかったと思う。

ところが小学生4年の時から、フトした事がきっかけでフィギュアスケートをやり出した。スケート靴って結構重いのです。そんな靴で練習した後は、子供ながらぐったりしていたものです。
しかしそれが幸をなして、足腰が鍛えられ、1年もすれば学校で走れば1番にもなるし、中学生になって垂直跳びが、身長が168cmしかないにも関わらず、96cmという驚異的にもなっていた。助走をつければ、軽く1m越え。

しかし基本的には運動センスがなく、その後28歳の時からダンス系統をやり始め、バレエも含めてダンス歴は30年を越えた。

50代後半の男性ともなると、バレエがうまくなる率というのは、まぁ、基本的にあり得ないと思えます。

でも私の場合は、それでもちょっぴりでもうまくなっている方だと思う。

アームスはバレエをやり始めた時から、「アームスはその人の思考のみの動き」という思いがあったので、アームスは結構練習した。
10年間くらいは、自分のバレエクラスの前のクラスを見ながら、ポールドブラのうまい女性のアームスを見ては、アームスの練習をしていた。

プロバレエダンサーの中には、特に男性ですが、ピルエットで多回転をする時には、アームスがきちんとアンナバンに抱えて遠心力ができているような回転をしている人をみます。
あたかも胸とアームスの間に、大きな円柱をかかえるがごとくのイメージです。

ああいうピルエットを回りたいと思いながら、先日からトライしています。
できる時もあります。

アームスを集めるだけでは回れません、アームスを集めて軸足側を明示的に地面を押して立つと、アームスをかかえて回れる時があるのです。
とても気持ち良い回転になります。

イメージができるというのは、ものすごい事で、アンデオールピルエットだけでなく、アンデダン・アンオーピルエットでも、アームスをバランスのとれる所に位置つけると、それで回れるようになる。

そして本日のレッスンでは、バーレッスンの時から、アームスを単に作るというだけでなく、アームスをする事で、身体の中の軸でバランスをとれるように常に考えてトライしてみた。
こうすると、アンオーでも、アロンジェでも、全て、アームスに身体のバランスの連動が感じられるようになったのです。

よく肩甲骨を使ってアームスを動かすとかキープする必要があると言われますが、あれは、結果論です。その本質を言い表していないと思います。
アームスで身体のバランス、強いては身体のバランスを軸に集めて来る事ができるようになるのです。
結果として、外から見た場合に理想のアームスの形になると思えました。