E-M1X ハンズオン感想

PHOTOGRAPH[写真]

ISO3200 1/60S F8 手持ちハイレゾショット後1920pxl変換

E-M1X を展示会で触ってきました。
ほぼ基本性能はわかったつもりです。

上記画像MFTのISO3200にしては、良いと思うんだけど…
ブラウザーのウィンドウを大きくして、上記画像をクリックしてみてください。

総論

E-M1Xは、前バージョンのE-M1mark2に縦位置グリップを付けて、操作性を改善し、一部のプロの意見を反映した製品という位置づけと感じた。

AFもブラシュアップされて、ミラーレスで一番弱いファーストAFは、試写レベルでは、かなり高速で良い感触。
トラッキングAF(被写体を追いかけるモード)も強力で、AF-C(コンティニアス)モードでのトラッキングモードだと、一つの被写体を撮影する時には、撮影者は画角とシャッタータイミングに意識を集中すれば良いものとなる。

E-M1Mark2であった AFエリア枠など、細い線となって、私にとってはやっと、使えるものとなった。

カメラとしては、非常に使いやすいシステムだと思う。
多くのアマチュアユーザに受けいられるシステムだと思う。

弱点

私が旧バージョンで問題視していた 舞台のような低照度配下での動体撮影になると、カメラを振るだけで、背景がノイジーに流れる件は、ほとんど改善が見られないと感じた。
この点で、やはりメインカメラにはなれない。

ファインダーの品質も基本的には、従来品質で、Z7のファインダーの70%程度のできと思われる。EVFの表示に関しては、表示面積大きくなったが、品質に関しては、現状の最新の他社と比較して、最低の出来だと思う。
感動はしないが、機能的には問題はないと思える。

EVFと背面モニターを比較すると、明らかに背面モニターの画像の方が、コントラスト高く美しい表示である。

風景に関して全てのミラーレスの弱点である、高彩度の新緑や、太陽光に照らされた海のきらめき感の表示は、改善されていない事が、直ぐわかる。

ちなみにこの事は、既存のミラーレスカメラでは全てダメだが…
LumiX S1 は、太陽光に照らされた海のきらめき感の表示は、できるとの報告もある。

オリンパスは、正しく利用者からの意見を聞いていないと思われるし、どうも、一部のプロの意見が不適切だとしか思えてしまう。

一眼レフ機と比較してミラーレスとしての弱点をいかに克服しているかが、本来の基本性能のはずだが、そこのとらえ方が弱いようだ。
ベンチマークの取り方をDSLRと比較していないとしか言えない。
このカメラでオリンピックレベルのスポーツカメラマンが使うとは、かなり厳しく思う。E-M1Xmark2 が必要と感じる。
欠点かせ明確なのに、それをそのままにしている。MFTだからこそ改善できる点があると思えるのだが。

操作性に関しても、まだキチッとソフトウェアが吟味されていない面も一部あった。

良い点

AF精度・性能は良いと思う。
全体の操作性も快適だ。
手ぶれ補正は、感動的に超強力と言って良い。
手持ちハイレゾショットは、風景カメラマンには、とても良いパフオーマンスを得る事ができる。

明るい所では、動体撮影性能は、良いのではないかと思えるので、私のような人以外は、問題ないかも知れない。
が…

まとめ

仕事を離れた場合、このカメラはとても良いパフォーマンスを得る事ができると思う。

予定通り 趣味のカメラで風景撮影等では とても活躍してくれると思われる。
と言うか 400mmクラスの望遠でフルサイズは持ちたくない…

過酷な環境で使えるカメラを開発する前に、ベーシックなDSLRと比較しての欠点を直すべきだろうと思った。

それが全てだと思う。

仕事利用

ポーズ写真では全く問題なしと言うか 過去最大に使いやすいシステムになるだろう。レンズも 24-200mm で使えるし。

2月22日発売なので、2月25日のリハーサル時に、実際の舞台でどれほど使えるかを試してみます。