E-M1X レビュー No1

PHOTOGRAPH[写真]

手持ちハイレゾ F4.0  1/60S  ISO800
今回の写真は全て最大 横1920pxl まで拡大できますので、ブラウザーを大きくしてクリックしてみて下さい。
いや~恐るべし!
オリジナルデータは 8160×6120 にもなります。
下の方で人が歩いてるので、それでどの程度ハイレゾの耐性があるのか、わかると思いますが、これは使えますね。
私はこのカメラに望遠ズームをつけて、風景を撮る予定ですが、風さえなければ結構いけると思えます。

それにしても、手ぶれ補正強力すぎ!

C-AF + ターゲットモードON  F4.5  1/30S  ISO5000
私は流し撮りなんて基本的にしませんが、AFは一旦食いつくと、ガシッと食いついて離れません!
後は、車に合わせてカメラを振るだけで、誰でもこの程度は撮れてしまいます。
手ぶれ補正は標準ですが、流し撮り専用のモードを使った方が良かった思います。

C-AF + ターゲットモードON  F4.5  1/40S  ISO6400

フルサイズカメラと比較すれば、当然画質は落ちますが、RAWで撮ってそれなりに現像をすれば、使えると思えます。
とにかく、食いつきはものすごいですし、AF強力!
D5のターゲットロックONモードが、結構プロの間でも使われていると聞きましたが、E-M1X は、このモードは完全にD5を越えてます。

仕事のバレエでも、グランジュッテを流し撮りでもいけると思います。
これは今までにない写真が撮れそうです。

シングルAF  F4.5  1/40S  ISO6400

明るい所では、ISO6400でも印刷上はA4程度なら問題ないようにも思えます。

シングルAF  F4.5  1/60S  ISO400
これ位のISOであれば、なんの問題もありません。
もう少し、コントラストがあっても良いと思えます。

手持ちハイレゾ F5.6  1/6S  ISO6400

えっ!  1/6S での手持ちハイレゾ 何それぇ~って感じです。
これ位が撮れるのであれば、夜間工場撮影なんかも、便利だろうと思います。

まだ夕暮れの写真だけですが、画質に関しては、やはりフルサイズには及びません。
全体的に眠い感じはします。
昼間の写真であれば、フルサイズを考える必要はないと思います。
このあたりは、撮影時のパラメータを積極的に動かすか、RAW撮影すれば、改善はある程度可能ですし、そもそも、フルサイズと比較してもあまり意味がないように思えます。
機動力・動体撮影能力・極(キワ)手ぶれ補正を生かした撮影をするのがキーだろうと思えます。それによって、新たな写真もできそうな予感があります。

仕事面で行けば、動体撮影能力ですが、ベーシックな能力として、シングルシャッターでどれほど動体が撮れるかについて、Nikon D5と比較すると、85~90%程度という評価をしています。

私の過去の記事

で D5でやっと撮れる性能値 200-200 が E-M1Mark2では無理だったものが、ある程度撮れるようになっています。
EVFのリフレッシュレートを高速側にした方が、適応性は良かったようです。

クラシックバレエで行けば、女性バリエーションはほぼ問題なし。
早いピケターン は5%程度の遅延
グランバディシャ アントルシャ は 見て撮れます。

男性の場合は、首の付くザンレールであれば、見て撮れます。
バッチュ系統に、D5との差が出てきます。

一部ミラーレスで、シャッター押下後に、画像が一瞬残ったり、ブラックアウトがするなどは、全くと言ってありません。これは多いに評価できる事です。
ここは、自分のタイミングを崩して撮るというより、その部分のみ、ボタンポンで一時連写モードに切り替えて ミラーレス得意の連写モードにして撮ってしまえば良いと思えます。

実際に撮影後の画像のセレクトの工数増との兼ね合いになると思えます。
が…元々 発表会では男性が踊るのは、少ないのでそれほど負担ではないと推定できるのがミソです。

メカシャッター音は ライカをのぞいて、一番小さいのではないかと思います。
Nikon Z6のシャッターは気持ち良いのですが、E-M1Xはクリック感が弱く、フィーリング的には私の好みではありません。しかしそれは、シャッターの振動を吸収させている事の裏返しかとも 思えます。

総じて、画質はマイクロフォーサーズなので ある程度の戒めが必要ですが、実際上は問題ないように思えます。
実際上というのは、画像データを等倍で見るなりの事をしなければ と言うことです。

一番このカメラのダメな所は、ファィンダーです。
2世代前の品質と言って良いです。
私は 5万円高くても ファインダーを改善してもらえれば、このカメラは、ある意味トップを走れるものと思えました。

1/3の露出変更が十分にEVF上で確認できません。
Z7 のファインダーなどは、楽しく1/3の露出の違いがわかるのです。

ファインダー以外に関しての出来は、現状では、90点だと思います。
それだけに残念です。

厳しく言いましたが、それほど他の機能が良い事の裏返しだと思って下さい。

さて 3日後にはちょうど舞台リハーサルがあるので、ガシガシ試してみようと思います。

今後昼間や舞台上の被写体を撮ったら印象が変わるかも知れません。