Lumix S1 評価 その1
Lumix S1 + 24-105mmF4 を入手しましたので、まず全体的な感想から
これですが、ISO12800 です。画像クリックで横幅1920pxlまで大きくなります。
S1は24M画素の方ですが、高感度画質に関しては、結構な実力を持っています。
動体撮影能力
これに関しては、私の動体評価を参考にして下さい。
E-M1Xでは 200-200 が80%程度OKだったものです。
300-200 問題なし
300-100 70%程度
200-200 NG
動体撮影の能力としては、Z7とZ6の間あたりでしょうか。
ブラックアウト多めですが、半押し継続での撮影では、ブラックアウト少なめになります。
私の動体撮影評価では、少し奇妙な事が発生しました。
半押し継続で、撮影して行くと、10コマ目あたりから、ファインダー画像にどうも遅延の発生が増長されるような感じに見受けられます。
これは、どうなんでしょうか、一つ一つの画像処理をマルチタスク処理させて、それが大きくなると、全体のパフオーマンスへの遅延につながっているような感じがしました。
但しこの事は、非常にシビアな評価なので、一般的には問題はありません。
ちなみに、ファインダーを見ずに、実像だけを見ての撮影では、200-200(D5クラス)もなんの問題もなく撮影できてします。
動体撮影に関しては、ミラーレスにおいては、E-M1Xを越えるものはないと思えます。
Z7では、バレエの全景からグループ撮影レベルであれば問題ない実力なので、その程度であれば、同程度で撮れると思います。
個人ソロバリエーションでは、EVFを見て、その瞬間を撮ろうとすれば、若干遅れ目になるような感じがあります。バッチュ系統は厳しいと思えます。
イタリアン・フェッテや、グランパディシャ位ならOK。
ピルエットも、カシャ・カシャとタイミングよくシャッターが切れます。
シャッターの物理的反応は、Z7を越えて、Z6クラスにあると思えます。
もともとこのカメラは、動体パフオーマンスでなく、ストロボ配下でのポーズ写真パフオーマンスをカバーしてもらえる事と、サブの全景パフオーマンスなので、それに関しては、全く問題ないと思えます。
Z7及びZ6 は 縦位置グリップがないので、ポーズ写真パフオーマンスはないと判断しました。Nikonさん こういう判断をするユーザもいた事は、真剣にとらえないとダメですが、Nikonも ある程度そのあたりのユーザニーズのとらえ方は、落ちてきたのかも知れません。
瞳認識等
瞳・顔・身体認識があるのが良いと思います。
ソロバリエーションクラスでは、AF-Cで身体認識を動作させておけば、もうピント合わせは、全てカメラまかせです。
もちろんポーズ写真レベルでは、瞳認識まで行くので、カメラマンのストレス軽減になると考えます。瞳認識だけを考えた場合は、Sonyの方に優位があると思えますが、
この三位一体のAFは考えた場合、既にSonyを越えていると思います。
瞳認識もダンスで動き回る人でなく、通常の取材撮影レベルで行けば、問題ないと判断します。
低照度での問題
暗い箇所では、カメラを振ると画像が流れがちになります。
暗い箇所でのバレエの動体撮影では実際どのようになるのかは、実際撮影してみないとわからないです。
AF認識
DC-G9から問題であった、AFが認識しないパターンに関しては、大幅に軽減された模様です。
像面位相差と言えど、認識しないものは認識しないので、像面位相差の方が有利という事はないと考えます。
但し、DFDの高速な認識で追えないパターンがあるようですが、それに関しては、普通のコントラストAFに瞬時に移行して合わせ込むような動きがあります。
AF認識に関しては、E-M1Xの、全面クロスタイプ像面位相差AFが、ミラーレスの中では最強と考えます。
通常のAF速度は、結構早い部類だと思います。
AFが合掌する中で、ファインダーがちらつく場合があるのが、少し難点です。
暗闇の箇所では、それが少し大きくなる傾向があります。
手ぶれ補正
手ぶれ補正は、普段レベルでは問題ないと思いますが、E-M1Xを経験している身としては、あまりにもE-M1Xが行ってしまっているので、それを期待していると裏切られます。
連射性能
カメラまかせの連射は私は基本に使いませんが、フルサイズでの連射速度は遅めです。
しかし、DC-G9で実装されていた4K/6Kフォトがフルサイズになった時点で画質がとてもよくなった事で、俄然使えるようになった思います。
総合的
まだ実際の被写体を撮っていないので、確かではありませんが、動体撮影以外に関しては、高感度性能から言って、かなりの実力がありそうです。
カメラは、最終画像が良ければそれで良しというメーカもあるようですが、S1は操作から含めて、撮影時点からのストレスを軽減し、画質も良い というカメラです。これを使ったら、某社のカメラなど使う気にはなれない事は断定できます。
今まで、DC-G9というフォーサーズとしてあまりプロカメラマンには認められなかったLumixも、そのフルサイズ版で画質を克服して、一躍ミラーレスの中でもダントツではありませんが、他社と比較しても、かなり優位な位置を築くものだと思えます。
Nikon Zシリーズは老舗のカメラメーカとしてよくできていますが、その開発スピードが既に、現代の時流にマッチしていません。幾ら良いカメラ作れたとしても、それだけでは、ユーザを確保しておける時代ではなくなってきています。
家電メーカとして底力があるLumixが、画像品質にこだわった製品を出した。
これは、動画世界で席巻したGH5と同様の事が、フルサイズミラーレスにも起こる事を感じさせてくれるものです。
Lレンズメーカアシュアランスは、恐らく強力にその地位を築くものだと思えます。
今後、実際の画像を色々と公開して行きますのでよろしく。
なを私が要求していた シングルシャッターモードでも、一時的に連射モードに1クリックで移行でき、また元に戻る機能ですが、どうもできそうです。
カメラのドライブモードをボタンに割り振る事ができるかも知れません。
そうすれば、どうなるかと言えば、動体でも一時的に無理そうな箇所は、連射で切り抜けるという事が可能になります。
2019年3月23日