PC データハンドリングについて

PHOTOGRAPH[写真] PC[コンピュータ]

上記は、私のパソコン関係のデータ保存媒体の状況を示しています。
OSはwindows10ですが、基本的にはOSに偏らない説明を以下に示します。

PC内部DISK環境

PC内部に熱源や、物理的な振動のある物を避けたいと思っています。
PC内部は現在の作業をメインで実施する事を一番に考慮します。

-OS環境-
OS環境は、基本的に読み込み用途を前提に考えます。
というのも、SSDは基本的に書き込み/削除をすると、どんどん使用できる回数が減ってきます。
インストールで静的に使うものをメインに考えます。
この為に、アクセス頻度の高いと思われるアプリケーションのキュッシュファイル、仮想記憶領域、ダウンロード先の一時使用の領域や規定ドキュメントのたぐいは、OS用DISKから外して、一番安定的なDISK環境を構築します。
書き込みや削除を頻繁にすると、そのDISKの寿命は縮まるのは固定HDDもSDDも同じです。

-キャッシュDISK-

OS環境の実行時に一時的にアクセスされるキャッシュファイル等をここにおきます。
windowsのマイドキュメント、仮想記憶領域、adobe系キュッシュ、ブラウザーキャッシュなどをここにおきます。

一番頻繁にアクセスするDISKをここに限定したいのがメインの設計です。
それで寿命を迎えれば、このDISKだけを取り替えれば良い事になります。

LRのカタログファィルは、キャッシュファィルの一部と考えても良いですが、通常はここの容量を大きくしたりして、LRのカタログを作成すれば良いのではと思ってます。

-作業用DISK-

ここは、私は仕事で使う最も早い作業環境です。
RAID0運用ですので、安定性よりも性能優先で大量処理を効率よく行う為の箇所です。
その安全性確保の為に、バックアップを内部保存DISKに適切に行ってカバーします。
windowsであれば、OSが提供するソフトウェアRAIDが利用できるので、それで環境構築しています。
高速性に関しては、RAID0 で、安定性に関してはRAID1ですが、RAID1は、一つのデータを二つ以上のDISKに同時書き込みなので、書き込み性能は上がりませんが、読み込み性能に関しては、構築したDISKの両方から読み込むので性能が上がり、トータル読み書き性能は、シングルDISK運用と同じくらいと言われています。

HDDの時には、RAID0による安定性が問題となつていましたが、SSDが出てからは、特に問題はないように思えます。
私の場合は、500G×2=1T をRAID0 で利用してます。
写真のセレクト、現像、選択見本の納品まで行い、それが終了したら、内蔵DISKにデータをコピーしてしまいます。
実際は、内蔵DISKの安全性の為に、中長期保存領域に最終バックアップを作成しておきます。

要は、データの即時性、安全性、保持性をきちんと自分なりに設計して、利用するのが大事なのです。

-内部保存DISK-

ここはそれほど高速性を求めず、一つの仕事の作業の終了まで使い、更にその他のPC作業の為のDISKです。

当然ですが、安定性を一番に考慮するので、それなりのDISKを用意します。
今なら WD RED の1択となります。

なをPC内部に稼働部分のあるHDDは最小限度に使いたいと言う思いもあります。

中長期保存環境

最終的はバックアップ環境です。
必要な時にのみ電源を入れて利用します。常時は電源OFFの状態です。
この考え方も大事です。
全てをパソコン内部に設定しておくと、利用しないDISKに電源が消費されますし、不必要な物理的な機構のあるDISKに電源を入れるという事も、将来の安定性から言っても、どうかと考えています。
パソコン側にRAIDハードウェアを入れてコントロールしています。
今まではこのような環境で構築していましたが、従来は、外付け環境へのアクセスとして早い高速バスがなかったので、PCI-EXPRESSベースのハードウェアRAIDを実施していましたが、新機パソコン構築から利用できる USB3.1GEN2(10Gbps)が利用できるので、今後、そちらでRAID1運用に切り替えて行こうと思っています。

RAW現像

大量RAW現像は基本は基本的に、SSD RAID0で実施し、作業終了後は、その仕事単位で、RAW現像で必要なるカタログも別媒体に保存しておきます。
カタログは、作業単位にしておく事で私の場合は十分です。

最終ユーザデータについて

発表会では、だいたい長くて2年おきに繰り返されていきますので、現在は3年間は、中長期保存環境にてデータを保存しており、いつでもデータを取り出したり、加工したりできるようにしています。

3年を過ぎた時から、必要なデータのスリム化を実施します。
基本的なデータ種類としては
PSD  RAW  カタログ
がありますが、RAWとカタログはペアで考えておきます。
一番重いPSDは、DISK環境を圧迫するので、PSDからJPG大のデータに変更します。
JPG  RAW  カタログ
更に 5年くらいしたら、RAW+カタログも削除してしまいます。
そして最終的には、JPGは外部BDに書き込んで、PC系環境から全て削除します。

全体的にデジタル時代になって大事な事は、いつかはトラブルが発生するという前提で作業を実施しておく事です。