バレエは基礎が大切

BALEET[バレエ]

バレエコンクールを見る視点が少しかわってきました。
コンクールでは踊りを見せるものかと言えば コンクールの種類にもよりますが、若干それは違うかなっと。

バレエは 基礎的なパを元に足・ボディの使い方、センターアンシェヌマンを元にして踊りに近い物 になります。

コンクールでは、バリエシーョンを踊って、それを審査しますが、その時の審査観点で、重要なのは、基礎的なパが正確に訓練されて身についているか という事です。

それが踊りの中で正確に見られなければなりません。

日本のコンクールでは、それがとても重要です。
もちろん踊りの部分になると、更に、その踊りが目指している表現や、その人のエネルギーが見えるような事も大切になります。
しかし、やはりその時にでも、きちっとした、5番、ポジション、パッセ等 要はバーレッスンで求めるべきものが、踊りを通して見えなければなりません。

カラオケバトル選手権というTV番組がありますが、あの中では、プロの歌手が自分の持ち歌を歌っても、高得点はとれません。

歌は、その人の個性の表現が一番だと思えますが、カラオケバトルは一種のコンクールで、そこで求められるのは、基礎的な技術に構築された歌です。

音符 テンポ 強弱がキチッとし、かつその上に表現がなされなければなりません。

バレエコンクールでも基本は同じだと思います。
正しくコントロールされたパを目指して数多くレッスンされてきた事が、コンクールに現れて、それが評価されてしまいます。

何も トリプルピルエットを安定的に回る事ではありません。
必要なのは、キチッとアンデオールされ5番に足先が入って安定的にルルベアップできる事です。
この事は、バーレッスンを通して、常に最良な形になるように永遠に訓練され続けなければなりません。

歳をとってくると、男性は特に勢いにまかせて飛んだり、回ったりしている時に、基本と離れた姿を見る事は とても多いですが、最近特に、これはやだなっと思いつつあります。

歳とってきて、初めて基礎を大切にしたいと思いが強くなりつつあります。
基礎がキチッと見えるシングルピルエットの方が美しいと、思えるようになりました。