この歳でバレエについて

BALEET[バレエ]

四捨五入で61歳。
もうそんな歳でバレエをレッスンして、既に30年以上。
20年間くらいは、バレエは身体だろうと思っていたが、それ以降、大人のバレエでは頭を使う要素の方が大きくなって来ている。

この歳で、男性の私が嫌な事は、長年バレエをやってきている男性の頭の中には、飛んだり、回ったりとする男性特有の見せ場の所に意識がいきがちになって、それでも身体の衰えでそれらが十分にできなくなっている人達を、結構多く見る事。

私自身、崩れた形でそれらをやる事、やろとうしている事にとても違和感を覚えるようになつてきた。
そういう人達に助言を言うのは、はばかれる人ばかりでいえないけど。

身体の調子が良い時には、勢いにまかせてやろうとしている時もあるけど、最近は、自分の意識としては、できるできないは別だが、なるべく正しいパの方に意識が高い。
なので、ピルエットでも勢いでダブルやそれ以上を回る事より、シングルピルエットを正しくできる事の方が大切だと思ってる。
それは、他者から見てもそうだろうと思う。

中級クラス以上でも、私は、大概シングルピルエットをしている場合が多い。
正面に対して、顔残す、アームスをきちんとかかえる、パッセを確実に行う、身体が正面に対して、横になったタイミングでそれらを集めて立つ。
その結果として回っているのがベストだと判断している。
なので、たまに、初級者クラスに出て、それらが教師に見えていると、「お-」という言葉を聞くし、レッスンの終わりには、先生から「ありがとう」とも言われることがあった。それは、私の望んでいる事。

足は十分アンデオールできなくても、足も高く上がらなくても、なるべく基本に忠実にやりたい。基本が他者に見える物がしたい。

そういう思いがとても強い。

60歳以上の男性でそういう意識でレッスンしている人達は、どうも少ないように思う。

また、中高年のバレエ というキーワードで検索をすると、中高年になって初めてバレエをする という観点の物がほとんど。

でもそんな事は、例外はあるが、まずあり得ないと思うし、長続きしない。

それよりも本当に必要な情報は、昔からバレエをやつていて既に舞台も立たないけど、バレエをレッスンしたい中高年の方が、圧倒的に人が多いと思う。

しかし、そういう人達は、教師に求めている事は、質の良いレッスンを望んでいるので、そういう要求を満たす所は、教師と自分との人間関係を含めて、かなり探すのは難しいのではないかと思う。

ちなみに私が習っている2人の先生は、男性で70歳と、80歳代。
たまに、私よりもずっと若い人のレッスンにも出るが、それはそれで、面白いと思っている。

自分の将来を見つめた場合、バレエレッスンも最高で70歳で終了のような気がする。
多分65歳以降は、グランワルツはやらないかも知れないし、やったとしても、振りをなざる程度にすべきと自分では思ってる。

最近は、身体の色々な所が、色々な調子、感じ方を受ける場合が多くなりつつある。
身体は固めるんじゃない。一端全ての関節や、筋肉を解放した中で、最小限度の力で、それらのアライメントを整える事が必要で、そういう事が、できそうな感じの時もある。

今後の将来計画は、70歳でバレエとはさようなら。
車は、75歳でさようなら だろうと思ってる。

もちろんウォーキングは、生きている限り行って行くつもり。