i1Profiler テストチャート不備
つい最近まで、プロファイル作成に関しては、ProfilMakerとi1Profilerを利用していたが、最近は、i1Profilerをメインに使うようになった。
i1Profilerは昔調査した時にも、バグを抱えたままだったが、最近はバージョンがあがり、大分安定的に動作するようにはなったが、それでも、利用者が圧倒的に少ない為に、まだまだバグがある模様です。
今回見つけた内容は、昔一度調べた事もあったが、またぶり返したような感じに見受けられます。
以下 windows10 プリンタはPX-H6000 を利用した検証です。
私は、自動測色機用にチャートを作成して、チャートの印刷に関しては、i1から直接印刷する場合も、ファイルから印刷する場合もあります。
どうも i1ツールから直印刷では、正しく、チャートの余白を管理できておらず、正しく印刷されない場合が多いのだと思います。
一方チャートを一端ファイル出力し、それをPhotoShopで印刷すると、正しく印刷されるのです。
(以下画像はクリックすると大きく表示されます)
これは、i1で用紙の定義を行っている画面ですが、これをi1で直接印刷したものと、チャートをファイルを介して印刷した結果は、厳密には一緒なりません。
チャートの表示そのものは、問題なかったのですが、その周りをとりまいている、領域の箇所が印字がされなかったりしています。
どうもi1ツールから、プリンタに印刷を行う時に、定義した余白情報が正確に伝わっていない模様です。
正しいチャートが印刷されたかどうかの確認はどうすれば良いか?
このチャートの場合、チャートの大きさとして、27.2×19.1cmと表題に書かれています。
このサイズは、いったいどの領域を示しているか?
これは、私の測定結果から類推するしかないのですが、レイアウト上の網点の領域です。赤印でHとL で示した箇所の模様です。
なので、重要な事は、チャートを印字した場合、正確に測色に耐えられる印字内容は、印刷物で定規でその長さになっている事を確認するのが、良いようです。
なを、余白設定に不具合がある模様ですので、余白領域は、大きめにとって、外部にファイル出力し、それを印刷されるのが一番精度が高いようです。
なを、印刷時に、「フチなし印字」というのがありますが、フチなし印刷というのは、基本的に、元サイズをオーバプリント(少し拡大)して印刷してしまう場合が多いので、それでは、チャートサイズが狂ってしまう可能性があります。
ちなみにPX-H6000・ロール紙では、「フチなし印字」でも、印刷オプションで、オーバプリント量はユーザが設定する原寸維持で印字できるモード備わっています。
「フチあり印字」でも、上記表示画像が全て印字されて、上記長さの確認しておけば、完全と思われます。
i1の測色自体は、ある程度のチャートの誤差を吸収できる機構が備わっているようですが、上記内容を把握せずに印字をしたら、測色不可になってしまう場合もある事は、知っておく必要があります。
私の場合は、自動測色なのでより厳密な印字が要求されている事は、あるかもしれません。
手動測色であれば、パッチの大きさより、パッチの並び順が正しければ、それほど厳密な事は、要求はされない可能性もありますが、まずは正しく印字されている事が基本です。
写真印刷ラボマシン(フロンティア、ノーリツ)等では、これも、上記余白管理が正しくし動作せずに、不正に印字されている事も、ある模様です。
TAGS: i1Profiler | 2019年11月16日