Nikon D6 #2 レビュー
Nikon 一眼レフ機 集大成と思われる D6。
前回レビュー内容の改悪仕様以外は、ほぼ文句なし。
私が使って改善された点として以下に少し…
AFモード/AFエリアモードが片手でできるように改善された
Nikonではこれまで、AFモード(AF-S/AF-C) AFエリアモード(シングルポイント、グループ等)をの切り替え操作として、ボディ左側(裏側から見て)前面下にあるボタンを押しながら、ダイヤルを回すという操作体系で、両手操作しかできなかった。
これは、はっきり言って没だった。
というのも、舞台撮影カメラマンは、カメラ音の遮音の為に、カメラを布等でくるんでいるので、両手を自由に使うには、厳しい。
今回は、そのボタン操作を、他のFnボタンに割り当てができるようになり、右手だけでも、切り替えが可能となった。
これは、Goodな仕様。
但しボタンに割り当てるのが、全てのボタンでできないのが、意味不明だが。
(ちなみにボタン等のカストマイズ能力が一番なのは、Lumixミラーレス)
例えば、舞台撮影なんて物は、光が極端なので、マニュアルモードで露出合わせをする。
もちろん、高輝度標準測光モードもあり、これは便利だけど、個人を撮るフェーズでは、キチッとマニュアルで合わせて方が、露出が安定し、RAW現像時もやりやすい事も大きい。
オート露出では基本撮らないので、露出補正+/-ボタンは使わない。
一番アクセスし易い露出補正+/-ボタンに、自分が必要な機能を割り当てたいが、このAFモード切り替えには割り当てられない。
通常は、ボタン類は全て、ユーザカストマイズできて良いと思うのだが、その辺りソフトウェア設計がうまく行ってないのだろうと思う。
私は元々ソフトウェア開発者で、NEXT STEPからユーザインタフェースを中心に開発の元に据えていたので、開発者目線で見てしまうので、普通の人より厳しいと思う。
メカは優秀なのに、(内部のハード上の都合があるのかも知れないが)ソフトウェアユーザインタフェースは、各社下手だと思わざるを得ない。
AF性能は大きく前進したと思う
AFはSonyだとか言うユーザは、まぁ一般意見です。
もちろんAFエリアは、ミラーレスのように全面にはなく、一部の領域しかないが、このカメラを使うカテゴリには、それで十分かと。
AFを構成しているドットのセンサーは、クロスタイプでかつトリプルセンサーで、これ以上はない信頼性がある。
少々心配なのは、Nikon Z9で これほどのAFの信頼性というか、今感じている、AF初動時のトルクの高さが維持できるのか心配。
Sonyでも、初動AFが遅すぎて、例えばダンスで、前後2列で、5人ずついたとします。
それを右から順番に、前・後ろ・前・後ろ….と撮影するような事をするのに、α9では適正がなかった。
α9Ⅱやα1がどうなっているかはわからないが、一つのミラーレスのネックだと思う。
これも、一般ユーザだと「できるよ」言われるかも知れないが、業務用途と一般ユーザ用途とは、次元が違う。
スポーツ系で一眼レフを使っている人達は、その事を理解していると思う。
単に全面にAFセンサーが配置されている事や、線形的な動きを追いかけるのとは、全く別物。
AFが合う というのも意味なし、AFが加速度を持って合うレベルが必要。
まぁ、私の領域では、既にD5レベルのAFで間にあっていたが、今後は、トリプルセンサーになったAFポイントを信頼して、水平ライングループエリアで、バドゥドゥを撮るかも知れない。
よく、二人が離れ箇所でマイムする時があるので、その時に使えるかも知れない。
TAGS: Nikon D6 | 2021年3月11日