舞台照明 LEDの功罪
今回の舞台撮影時の照明に対してリハーサル段階から、かなり違和感を持っていた。
別途ポーズ写真時に使うストロボの色温度を計測する為に-持っていたスペクトルマスターがあったので、主催先生に断って、ゲネプロ段階で照明リハーサルしている時の舞台照明を計測してみた。
こちらはホールに元々備わっている、従来の照明装置のみ。
恐らく白熱電球と思われる。
この時は、単に舞台合間に舞台上を照らしている いわば地明かりに近いものです。
RA 99.6 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私 初めてこんな値見ました。
スゲーぞ。
従来の白熱電球(ハロゲン含む)照明は、世界各国で使用され過去からの実績が蓄積された物です。
また観客席照明も計測してみましたが、これもほぼ同様のRA99クラス。
とっ ところが…
違和感を感じた実際に踊っている舞台照明を計測してみた。
RA 57 。
スペクトルに輝線成分が入っており、RA評価時の14色の色の出方を見ても、3色くらい全く色が出ていなかった。
これでは、色温度曲線から大きく外れており、色温度を調整しても まともな色が出る事はありません。
照明業者に聞くと、持ち込み機材はLEDだとか。
LEDも恐らくピンキリの世界で、特に、従来のハロゲン照明と組み合わせて照明をミックスさせる場合には、かなり難しく、またLEDの質に対しても、かなり慎重な機材選択が必要なのではないかと思った。
単に寿命が長い・価格が比較的安い・コンピュータ制御し易いという事で、LED照明を使うには、その功罪をはっきりと認識して使うべきなのでは、思った。
2021年5月24日