補足説明

1. 写真の比率について / 写真の部分カットについて

フィルム撮影当時の一般的な写真の縦横比率(短辺と長辺の比率)は、3:4 が一般的でしたが、デジタルカメラ時代になると、2:3が一般的になりつつあります。
大手カメラメーカである、N社、C社ともに 2:3比率を採用しています。
写真の 長辺/短辺を比率とした場合、その比率は1.5となっています。

一方印刷する写真サイズとしてはこの写真比率が 1.5となっていない物がほとんどです。
例えば一般的な A4サイズは 短辺210mm 長辺291mm となっており 長辺/短辺= 1.38となっています。
そうすると、実際に撮影した写真をこのサイズに印刷しようとした場合、余白が出たり、ある程度もとの写真をカットして印刷しなければなりません。
一般的な写真サイズであるL版 KG版 2L版 六つ切り 等 ほとんど全て カメラの撮影サイズとは異なっていますし、各写真サイズも比率が一定ではありません。

当社の印刷では基本的には印刷する写真サイズに合わせて印刷する為に、元の写真データの一部をカットしている場合があります。
但しながら、主要被写体に関して一部がカットされるような場合(手の先や 足の先等)には、個別にその部分を生かすような印刷を心がけています。

写真の出荷時点でそういう写真はチェックして出荷していますが、もし選択見本では写っているのに、本写真にした場合に一部がカットされている写真がありましたら、それは(無料の)再プリントの対象となりますので、ご連絡お願い致します。

2. 超高画質プリントについて

従来写真の印刷と言えば、銀塩プリントが一般的でした。
銀塩プリントの特徴は、粒子が細かく滑らか、比較的長期保存が可能 という長所があります。
一方欠点としては、一般的な銀塩プリントは、最新のカメラで撮影した色を全て表現する事ができません。
色を表現する色域が、最新の他の方式の高画質プリンタに比較してかなり小さい為に、実際に撮影された元の色を充分に表現できないのです。

具体的に言えば、ポーズ写真のように写真としてのライティング時メイクされた女性写真の肌色を適切に印刷するには、銀塩プリントでは厳密には難しい面があります。これはプロの目として見た場合であり、一般の方が見る分にはそれほど意識されていない事かも知れません。
しかし、その両者を実際に見比べてみると、大きな違いがある事は、どなたでも明らかな事です。

当社においては、KGサイズ~A4サイズまでは、一般に慣れしたしんでいる銀塩プリンタで印刷を行い、
それ以上の大判サイズに関しては、超高画質対応として 業務用インクジェットプリンタで印刷を行っています。
業務用インクジェットプリンタは印刷業界の色確認用として認められているものです。

業務用インクジェットプリンタは、10万円以下の一般的なインクジェットプリンタに対して、色の表現に関しては大幅な拡張がされており、現状においては最高度の印刷が行えるものです。 当社では更に最高度のカラーマネージメント機器を利用して業務用インクジェットプリンタの性能を最大限に発揮させています。

銀塩プリントの長所である 粒子が細かく滑らか、長期保存も確保しております。
特に耐久性に関しては、災害で津波に会った地域からの写真復旧作業でも銀塩プリント以上にインクジェット印刷の耐久性が高い事が言われました。

テレビの時代もアナログから、デジタルに変わって激変を見せました。
プリンタの時代も既に数10年前からあった銀塩プリントの時代から、より適用範囲の広くなった新しいプリンタの時代になっているのが現状です。

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