舞台写真の色について

[演目]

KidsDanceM創作バレエから。

[技術的課題]

これは創作群舞の最後のシーンで、写真撮影からすれば、単に撮ればそれで済むような物ですが、撮っただけの画像では、上記写真は得られません。
センター中央でリフトアップれされ照明があたった女性と、舞台脇の人達及び、左上の月、それらの輝度差はかなり大きい事が原因です。
センター中央の女性は、白飛び気味の箇所に露出を合わせると、月や、舞台脇の人達の露出が落ちてしまいます。

これらを適切に写真にする為には、写真撮影後、現像作業が必須となります。

まずは、白飛びさせない範囲で最高輝度である女性をの輝度を落とします。
その中で、暗部箇所である舞台背景及び舞台脇の人達がある程度確認できるレベルまで、輝度を上げます。

もちろんこれら輝度の変更作業と共に、全体の色味が、この演目に合うように濃紺の背景を中心に、センターリフトされた女性の肌色も注視しながら、色温度、色合い、コントラスト、彩度をコントロールします。

言葉にすれば、色々と調整するように思われますが、実際の作業では、色は全ての項目が相互に作用しているので、それらパラメータを経験によって、一括コントロールして行きます。

私の所で撮影する写真に関しては、数千枚の写真でも、1枚1枚この色のコントロール作業を実施しています。
数千枚の現像作業は一般的には大変と思われますが、既に、過去何十万枚の写真の現像作業を行ってきたかわかりませんが、写真を一瞬見たでけで、現像方向を決定して品質良く効率的に作業するのは、経験が必要と思えます。

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